先月、アメリカのテキサス州で10歳の少女が脳を食べるアメーバに感染し死亡するという事故が起きました。
川で泳いでいてそこから感染したとみられていることから、誰にでも起こり得る可能性があり決してこの事故は他人ごとではありません。アメーバについての詳細や対策について知っておく必要がありますよね。
本記事では、この殺人アメーバについての詳細と、感染予防策などについてまとめています。
フォーラーネグレリアが死亡の原因だった
Image by D.T. John & T.B. Cole, Visuals Unlimited
少女が死亡した原因とされるアメーバは、「フォーラーネグレリア」というそうです。
少女は9月初旬の連休に川と湖で泳ぎ、翌週末に頭痛と高熱に見舞われ病状はすぐに悪化。地元の病院を受診したあと小児科専門病院に転院しましたが、処置も虚しく亡くなったとのことでした。
以前にもパキスタンの都市カラチで10人を死亡させる事故が起きており、川や湖以外でも体内に入られる可能性がある恐ろしい存在といえます。
殺人アメーバの生息地と感染経路
フォーラーネグレリアは自然発生する原生動物の一種で、通常は温かい湖や池の堆積層でバクテリアを食べて生きています。
この他にも、温かい淡水中や塩素処理が施されていない場所であれば生息している可能性があるので、夏に温かい水場で関されていないところにはいる可能性が高いです。
感染経路は主に鼻の粘膜などからで、人の体内に侵入して致死率99%といわれている原発性アメーバ性髄膜脳炎を引き起こすみたいですね。
その特徴から「脳食いアメーバ」や「殺人アメーバ」なんて呼ばれていました。
脳食いアメーバに感染した患者の症状
フォーラーネグレリアに感染した患者は、最初頭痛、首の凝り、嘔吐などの症状に見舞われるのですが、これらは風邪の症状にも似ていることからすぐに感染を疑うことは難しいみたいです。
この他にも食欲不振、高熱、焦燥感、落ち着きのなさ、眩しがり症、精神状態の変化、無気力、めまい、幻覚などの症状も現れるようです。
そして最後には昏睡状態に陥り、発症してから3~7日で死に至るとのことでした。これまで感染して助かったケースは1、2件といわれており、感染したらほぼ死亡すると考えたほうが良さそうですね。
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