メーブさん原作、恵広史さん(43)作画の「ACMA:GAME(アクマゲーム)」がドラマ実写化され、7日に初回放送を迎えました。
以前セクシー田中さんの原作者を追い込む原因を作った日本テレビ制作ということで危惧していましたが、案の定大幅な原作改変があり、ファンの中にはガッカリする声が上がっています。
実際に1話を見てみた感想や、原作との違いなどについてまとめました。
アクマゲーム第1話の感想(ネタバレあり)
原作の存在を置いておいてあくまでもドラマ単体で見た場合ですが、キャラクターを立たせるという点が良かったのとSixTONESの挿入歌が格好良かったといういい点もありました。
もっとも、主人公である照朝がなぜあそこまで頭が切れるのかの説得力がなく、アクマゲームでも最後の北極に移動していると予想するところも悠季の指摘で気づくというのがかなり違和感がありましたね。
また、悪魔であるガドがCGであるがゆえに逆に全体的にチープになってしまっていて、どうせ原作改変するのであれば悪魔を人っぽい見た目にしてしまえばよかったのでは?と思ってしまいました。
人間の見た目だと怖さが分かり難いので、ドラマでは悪魔の恐ろしさをわからせるために悠季を気絶させていましたが、部屋の中にいらないモブキャラを一人入れておいてゲームを無視して逆らったことで殺される、みたな描写を入れれば恐ろしさも伝わって良かったんじゃないかなと。
アクマゲームのドラマと原作との違い
アクマゲームのドラマ第1話はほぼ1巻をテーマに作られていたことが考えられます。考えられますという曖昧な表現になっているのはそれほどまでに原作改変が酷いからです。
以下、原作と一致している点をまとめてあげてみます。
- 織田照朝、清司、岡本などの主要人物の名前
- モグチョコ
- アクマゲームの存在
- 悪魔の名前
- ゲームの内容
これに対し、違っていた点については本当にたくさんありました。
- 照朝が高校生ではない
- 照朝が織田グループの総会長ではない
- 清司が爆発により死亡し犯人が不明の状態ではない
- 岡本がハウンドドッグ隊長ではなく戦闘力もなさそう
- ガドがゲームのための中立な立場という性格ではない
- いなかったはずの中学の同級生がゲームの場にいる
- おろちという原作にはないキャラクターが出ている
- マルコがイタリアのマフィアではおそらくない(名前が丸子になっている)
- マルコの口調に癖がある
- マルコがアクマゲームをやっていた動機が違う
- ゲーム前に変な儀式がある
他にも細かいところを探せば色々あるでしょうが、全く別の作品なのでは?と思われても仕方がないくらい原作とは違ってしまっていました。
アクマゲームはSixTONESと声優の人気頼み?
ここまで原作と違うと、おそらく原作ファンは途中で見るのをあきらめてしまう可能性が高いです。ドラマ自体が面白ければそういった懸念点も無いのですが、中途半端に原作の内容を踏襲していることがかえって仇となっており、物語が非常に軽くなってしまっています。
そうなってくるとかなり視聴率が悪くなることが考えられますが、制作陣もそこはわかっていたのでしょうか、人気のあるSixTONESの田中樹さんを1話からの重要な登場人物として起用したり、挿入歌をSixTONESにしたり、悪魔やおろちに人気声優を起用したりといった仕掛けを施していました。
ただ、これで見るのは熱心なファンだけなので、やはり全体としての視聴率は苦戦を強いられるのではないでしょうか。
まとめ
残念ながら1話を見た段階では続きを見たいと思わせるほどの内容ではなかったように思います。せっかく原作は面白いのだから、変にいじらずに漫画として表現するのが難しいところだけを改変すればよかったのになと思わずにはいられません。
セクシー田中さんの件もありますし、原作者のかたがどう思っているのか非常に気になるところですね。
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