主に精神病院で使用されていたもので、患者が歩くことはもちろん、座ることも動くこともさせない道具だったそうです。
尿道拡張器
男性の尿道が狭くなり過ぎた際に、陰茎の先端にこの器具を挿入し押し広げるために使われていたものです。
挿入された2枚の板はネジを回すことで開き、尿道が徐々に広がっていきます。その際に生じる出血は拡張成功の良い兆候とされていたみたいですね。
瀉血用人工ヒル
瀉血( しゃけつ )とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つです。
通常はヒルを使うようですが、持参しなかった場合にこの器具を使ったみたいですね。
突き出た刃が患者の皮膚を切り裂き、筒形の部分が血液を吸い出すという仕組みになっています。想像しただけで怖い…。
痔核用かんし
外に飛び出た痔核をしっかりとつかみ潰すための器具で、内部にできた痔核はこの鉤( かぎ )により引きずり出されるという仕組みをしています。
虫歯用スクリューかんし
2枚の刃で歯を押さえて、中心のネジで歯に穴をあけるという仕組みになっており、抜歯を簡単に行うことができるという器具です。
もっとも、これは麻酔が発明される以前のものなので、その痛みたるや想像に難くないですね。
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